常滑焼・朱泥急須・古常滑の出張買取
― 見分け方と相場、無料査定のススメ ―
常滑焼とは ―
常滑焼は、愛知県常滑市周辺で中世より焼かれてきた陶器で、六古窯の一つに数えられます。土管・植木鉢などの実用陶器で知られる一方、朱泥急須をはじめとする茶器の名品も数多く生み出されてきました。
古常滑とその魅力
常滑大壺(室町期)メトロポリタン美術館
鎌倉~室町期に焼かれた壺類や甕(かめ)は、いわゆる「古常滑」と呼ばれ、焼締めの力強い表情、自然釉の景色、雄大な造形などが評価されています。
とくに海上交易の盛んだった中世には、常滑の壺が東北・関東・北陸まで流通しており、実用を超えた美術品としても高く評価されています。
朱泥急須の世界
江戸末期から昭和にかけて、常滑では赤褐色の「朱泥急須」が主流となりました。これは鉄分を多く含む陶土を高温で焼成し、急須に最適な微細な気孔をもたせたものです。
中でも、手捻りやロクロ成形による繊細な作行き、箱書・銘入りの急須は、現代でも高額買取の対象になります。
秦秀雄と万古焼急須
昭和期、煎茶道具の審美において特筆すべき人物がいます。北大路魯山人の星岡茶寮の支配人を務め、井伏鱒二の『珍品堂主人』のモデルにもなった秦秀雄です。
彼は万古焼の名工・笹岡秦山に急須を依頼し、自らの銘「珍堂佳器」の名を与えました。その小振りで渋い朱泥急須は、「使いこまれた美」として煎茶愛好家に賞賛されます。
こうした逸品の出現により、従来の工業的な急須に対する価値観は一変し、常滑や万古の急須にも、芸術的評価が与えられるようになったのです。
種類ごとの特徴と相場
Ancient Japanese Tokoname Jar(15〜16世紀 Muromachi期)
以下に、常滑焼の種類ごとの特徴とおおよその買取相場をまとめます。
種類 | 特徴 | 買取目安 |
---|---|---|
古常滑壺(鎌倉~室町期) | 焼締め・自然釉・雄大な造形。中世の流通陶 | 2万円〜数十万円 |
朱泥急須(明治〜昭和) | 手捻り・ロクロ成形・銘入りや箱付きが評価対象 | 5千〜30万円 |
笹岡秦山・珍堂佳器 | 昭和期の万古急須。秦秀雄プロデュース | 1万〜10万円 |
現代作家もの | 箱付き・展覧会出品歴ありなど | 数千〜数万円 |
一般的な朱泥急須 | 大量生産品や無銘の急須 | 〜数百円(買取対象外の場合も) |
鑑定・査定は専門業者へ
常滑焼は、年代や作行きによって評価が大きく分かれます。とくに古常滑の壺や、笹岡秦山のような作家物急須は、真贋や時代の判断が難しく、専門の査定士による鑑定が重要です。
下記に紹介する業者はいずれも全国対応で、電話・LINEによる無料査定を行っております。
全国対応・無料査定の業者一覧
対応 | サイト | 特徴 |
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まとめ
常滑焼と一口に言っても、その価値は様々ですが、古常滑の壺や、朱泥急須など歴史あるもの、作家もので有名なものは高価買取が期待できます。
判断が難しい場合も、まずは専門家の無料査定を受けることで思わぬ価値が見つかることもあります。
ご自宅で眠っている受け継がれてきた器たちが、見捨てられることなく新たな価値が吹き込まれることを祈っています。